開業時の法人形態はどうする?

独立して介護施設を開業するためには、法人の設立が条件になります。
そのため、法人の形態をどうするかということも重要なポイントになります。
法人の種類には株式会社やNPO法人などが挙げられますが、介護業界では株式会社が多い傾向にあります。

株式会社は世間一般的な認知度が高く、資金を集めやすいので、事業を拡大しやすいというメリットがあります。
一方、NPO法人は、地域密着型のサービスで多く見られる形態で、10名以上の従業員が必要ですが、開業にかかる費用がかなり抑えられるため、小規模な施設を立ち上げるときにはおすすめです。
しかも、利益を上げることを目的としていない非営利法人なので、対外的な印象も良い状態でスタートできるのが特徴です。
そのため、余裕のある開業資金を得られない場合は、NPO法人という形で開業したほうが無難かもしれません。

ただし、介護施設を一から開業するためには膨大な作業と知識が求められるので、上記以外の形態以外だと、フランチャイズに加盟して独立するという方法がおすすめです。
フランチャイズに加盟すると、開業に必要な支援を得らえるので、開業のハードルはかなり低くなります。
しかも、経営に求められるノウハウやマニュアルについても提供してもらえるので、介護士から独立を目指す場合はメリットが大きいでしょう。
しかし、加盟金やロイヤリティを支払わなければならないというデメリットはあります。
したがって、介護施設のトップとしてやっていこうという場合は、開業までの流れをはじめとした、最低限の知識は持っておかなければなりません。